診療科目

泌尿器科

腎盂・尿道・膀胱・男性生殖器などに関わる症状 (膀胱炎・尿道結石・ED・前立腺がんなど)

女性(婦人)泌尿器科

尿失禁や骨盤臓器脱、過活動膀胱など、女性特有の症状

おもな診療内容

尿失禁とは

尿失禁とは、自分の意思とは関係なく尿が漏れてしまうことです。
加齢によるものだという印象が強いですが、実は年齢に関係なく発症します。

尿失禁の種類

①腹圧性尿失禁

咳やくしゃみ、重い物を持ち上げるなど、お腹に力が入ったときにもれてしまうタイプの尿失禁です。

出産や肥満により、膀胱や尿道、子宮を支える筋肉がゆるんでしまうことが大きな原因のひとつです。

②切迫性尿失禁

急に尿がしたくなり、トイレに間に合わずにもれてしまうタイプの尿失禁です。
感覚神経は健在のため尿意は感じますが、尿道括約筋などを動かす神経に障害がおき、自分の意思でコントロールができません。
過活動膀胱の症状のひとつです。

おもな原因は女性特有の体のしくみ

尿失禁が女性に多いのにはその体の構造に原因があります。
尿は尿道を通って排泄されますが、尿道のまわりは尿道括約筋という筋肉によって閉じられ尿が漏れない構造となっています。

しかし女性の場合、男性と比べ尿道自体が短く直線的で、また尿道括約筋がルーズな構造をしています。
さらには膀胱や尿道、子宮を支える骨盤底筋群や靱帯が弱いことが最大の理由です。
そして妊娠・出産、更年期の女性ホルモンの低下、肥満などにより、もともと弱い筋肉・靱帯がさらに弱まりやすく、腹圧性尿失禁が生じると考えられています。

過活動膀胱とは

過活動膀胱とは、自分の意思と関係なく膀胱が勝手に収縮し、頻尿や尿もれをおこす病気です。

症状

特徴的な症状は、突然尿意がおこり我慢できない切迫感です。
その他、1日8回以上の排尿がある「頻尿」や、寝ている間も尿意のため目が覚める「夜間頻尿」などの症状があらわれます。

命にかかわるような病気ではありませんが、いつもトイレのことが気になって外出や仕事ができなかったり、旅行での移動や映画館・劇場などの長時間拘束される状況を不安に感じたりと、生活の妨げになる病気です。

過活動膀胱は治るの?

過活動膀胱は脳梗塞や骨髄損傷などの疾患によっても起こることがありますが、多くの場合、症状を内服薬で抑えることが可能です。
体質や加齢のせいと決めつけず、ご相談下さい。

ボツリヌス療法

ボツリヌス療法とは、ボツリヌス菌がつくる天然のたんぱく質(A型ボツリヌス毒素)から精製された薬を膀胱内に直接注射する治療法です。(注射は約10分程度で終了します。)
膀胱の排尿筋に投与することで、膀胱の異常な収縮をおさえます。
この薬は、過活動膀胱、神経因性膀胱をはじめ、さまざまな疾患の治療薬として世界90ヵ国以上で認可されています。
当クリニックでは、2020年の4月から治療をしています。


こんな方に
  • 内服治療で十分な効果を得られない方
  • 副作用などの理由で内服治療継続が難しい方

※個人差はありますが、内服薬治療よりも効果が出る場合があります。

骨盤臓器脱とは

骨盤臓器脱とは性器脱ともいわれますが、膣から骨盤臓器が脱出する病気です。
膀胱、子宮、直腸など骨盤内の臓器がだんだん下がってきてしまい、それらが体外に出てしまう状態です。
膣から脱出している臓器によって膀胱瘤、子宮脱、直腸瘤と呼び方が変わります。

原因とおもな症状

女性には膣があります。
この膣から骨盤内の臓器(膀胱、子宮、直腸)が落ちないよう支えているのが骨盤底筋群という筋肉です。
出産や加齢、肥満により骨盤底筋群が傷ついたり緩むこと、支えを失った臓器が膣の壁に迫り、外側へ脱出してしまうことがあります。これが、骨盤臓器脱です。

症状は、なんとなくおなかの中が下がった感じがしたり、いすに座るとき陰部のあたりで何かが押し込まれるような違和感、残便感などで気づきます。
入浴中に膣から風船のようなものが出ていることに気がついたといった例もあります。

骨盤臓器脱の中でも最も多いのが、膀胱が下がってくる膀胱瘤です。膀胱の出てくる向きによっては尿が出やすくなったり、逆に出にくくなったりします。直腸瘤では排便困難や便秘を伴うことがあります。
これら骨盤臓器脱の患者様は、外出できなくなったり、歩けなくなることもあり、QOL(生活の質)が非常に悪化します。

TVM手術

TVM(Tension-free Vaginal Mesh)手術とは、人工素材で編み上げたメッシュを膣壁と膀胱や直腸の間に入れる方法です。
この方法は最近フランスで開発された方法で、低い再発率、手術を受けた患者様の満足度の高さが特徴です。

手術は全身麻酔の上、膣の壁を切開し、メッシュを左右骨盤底に挿入します。このメッシュが骨盤底全体をハンモック状に支え、自然な位置に矯正します。
骨盤内臓器を無理に引き上げることもないため、術直後から著明な症状の改善を認めます。手術後は臓器の脱出もなく快適に生活できます。もちろん取り替える必要もありません。

手術実績

TVM手術 TVT手術
令和1年度 67件 17件
平成30年度 66件 27件
平成29年度 70件 26件
平成28年度 68件 28件
平成27年度 62件 22件
平成26年度 64件 40件
平成25年度 42件 13件
平成24年度 30件

左より

済生会西条病院泌尿器科部長 高田恵吉先生

第一東和会病院 女性泌尿器科・ウロギネコロジーセンターセンター長 竹山政美先生

西田泌尿器科クリニック院長 西田智保

当院でできること